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昭和香る下町絶景スポット 夕やけだんだんでまったりネコ探し

2016年11月23日|てらしまちはる

ビルばかりの東京、でも意外と絶景スポットが隠れているのも事実です。いま人気の谷根千エリアにある、夕やけとネコで名をはせる名所をさんぽしてきました。

日暮里駅から徒歩10分の絶景


筆者は東京で暮らしはじめて、もうすぐ14年。普段はこの街のビルの谷間を、下ばかり向いて歩いている気がします。けれど実は、歩道橋の上なんかから東京タワーや富士山が見える場所、多いんですよね。

そんな絶景スポットのひとつが、話題の谷根千エリア(谷中・根津・千駄木の略。下町風情が残る人気地区)にもあります。ノスタルジックな夕やけが見られる「夕やけだんだん」を知っていますか? その名の通り、だんだん、つまり階段です。


夕やけだんだんを下から見上げる 夕やけだんだんを下から見上げる

夕やけだんだんの看板 夕やけだんだんの看板

谷中銀座からのぞむ夕やけだんだん 谷中銀座からのぞむ夕やけだんだん

夕やけだんだんがあるのは、日暮里駅から千駄木駅方向に10分ほど歩いたあたり。谷根千エリアは全体に、古くからの街並みが随所に残る地域です。が、夕やけだんだんから見下ろす谷中銀座商店街と、ビルの海を照らす夕やけは、格別にノスタルジックです。



だんだんから見える下町の夕やけ だんだんから見える下町の夕やけ

晴れた日の夕方には、だんだんのてっぺんで立ち止まって景色に見入る人がたくさんいます。筆者自身も、特徴的なネーミングにひかれて訪れた数年前から、何度となく足をのばす場所です。この景色、2010年代の東京とはちょっと思えません。切ないような気持ちになるのは、なんででしょう?

ネコに会えることでも有名


そして、夕やけだんだん付近はネコが多いことでも有名です。一部では別名「夕やけにゃんにゃん」とも呼ばれているとか。

筆者が出会うのは毎度1〜2匹。でも、来るたびに違うネコに出会えます。結構な数のネコが住みついている気が……。

取材に訪れた日は観光客が多かったせいか、到着後30分ほどは一匹も見かけませんでした。それでもねばって、だんだんの辺りをうろちょろしていると、やっと一匹! 白黒のでっかいのを発見しました。

白黒のネコを発見! 白黒のネコを発見!

話しかけても反応なし 話しかけても反応なし

誰にも同じ反応、スジが通っている 誰にも同じ反応、スジが通っている


話しかけてもニャアとも鳴かず、たまに一瞥をくれるだけ。ふてぶてしい態度ですが、触ってもまったく怒る気配はありませんでした。近くでおもちゃを売っていたおじさんに話を聞くと「最近はあの白黒は、たいていいつもいるよ。まったく人を怖がらないね」とのこと。

谷中銀座にはネコのオブジェが随所に
谷中銀座にはネコのオブジェが随所に 谷中銀座にはネコのオブジェが随所に


次のネコもすぐに会えるかと思いきや、なかなか姿を見せてくれません。でもせっかく来たし、もうちょっと顔を見たいな〜。ちょっと寒くなってきたので、谷中銀座でイカ焼きのおやつを食して、もう一度戻ってきました。そうしたら、黒いネコが来てます!

10メートルほど離れたところから呼ぶと「ニャー!」と鳴きながらこっちに来てくれました。この子はどうやら慣れてるみたい。話しかけると高い声で返事をし。近くに寄ってきて座ったりもしてくれます。か、かわええ……!

遠くから呼ぶと来てくれた 遠くから呼ぶと来てくれた

話しかけると返事をする黒ネコ 話しかけると返事をする黒ネコ

水をぴちゃぴちゃ 水をぴちゃぴちゃ


しかしさすがに、もう夜です。10分ほど黒ネコに遊んでもらった後、名残おしくも帰路につくことにしました。ばいばい、と声をかけると黒ネコは、「ニャーウ」とつぶやきながらやぶに入っていきました。これからの季節、外は寒いよね。ネコのみんな、風邪ひくなよー。


後日、また別のネコに会いました 後日、また別のネコに会いました



この記事を書いた人

てらしまちはる Chiharu Terashima |ライター

児童書編集を経て、フリーライター。専門分野である絵本、こどもアプリの話題を中心に、ウェブ媒体や雑誌で執筆中。2016年より始めたイタリア・ボローニャブックフェア独自取材を今年『ボローニャてくてく通信』として発表する。

ボローニャてくてく通信
・Facebook:https://www.facebook.com/bolognatektek/
(2018/3/1公開)
・公式HP:http://terashimachiharu.com/

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