冷やし玄米甘酒で、夏にパワー! 「玄米がユメヲミタ」
2016年8月3日|てらしまちはる
日本酒やビールの商品棚で近頃、甘酒をよく見かけるようになりました。日本酒の蔵元が手がけることが多い中、ここで紹介するのは農家の作る玄米の甘酒です。夏の疲れに、変わり種の甘酒はいかが?
米と麹の甘酒がひそかなブーム
山燕庵「玄米がユメヲミタ」甘酒というと、酒粕を湯に溶いて砂糖などで甘みをつけたものが一般的。けれど、最近見かけるボトル入りの甘酒は、多くが米と麹から作られます。
粥状にした米に麹を入れ、一晩ほど寝かせて発酵させたら完成。酒粕の甘酒よりも味に丸みがあり、優しい甘さのものが多い印象です。クセのある酒粕の甘酒が苦手でも、米と麹の甘酒なら飲めるという人は案外います。
甘酒が並ぶ店頭
画像はぽんしゅ館ブログより
日本酒の蔵元由来では、八海山の「麹だけでつくったあまさけ」が代表格でしょう。また少しマイナーですが、天領盃の「蔵元のあまざけ」もおいしいですよ。筆者は新潟・佐渡旅行で出会い、米の香りのよさに驚きました。
変わり種!シブカワな玄米甘酒
さて、今回紹介するのは玄米と米麹を使った甘酒「玄米がユメヲミタ」です。数ある甘酒ですが、玄米とは珍しい。蔵元ではなく、農家が作っているのもポイントです。
田んぼの地図記号がかわいらしい瓶の中には、見るからに栄養のありそうなうす茶色の液体がたゆたっています。現代ではお正月に飲むイメージが強い甘酒。でも俳句の世界では、甘酒は夏の季語だそうです。
江戸時代には夏に、天秤をかついだ甘酒売りが辻々で売り歩いていた記録が残っています。のどごしよく、米の栄養が手軽にとれる発酵飲料だから納得。精白米より栄養価の高い玄米なら、いっそうの滋養が期待できます。
冷蔵庫でキンキンに冷やして、一気にゴクン! ああ、おいしい。精白米の甘酒よりも香ばしさとコクがあり、柔らかな甘みが全体を包み込んでいます。
手間暇かけたブランド米が甘酒に
ブランド米「コシヒカリアモーレ」と「玄米がユメヲミタ」は、石川県能登半島の農業生産法人・山燕庵が作っています。山燕庵では独自の「深呼吸農法」を実践。農薬や化学肥料に一切頼らず、土着菌の活用などで安心安全な農作物を生産しています。
甘酒に使われるブランド米「コシヒカリアモーレ」も、丹精込めて仕上げられた作物のひとつ。これに金沢の味噌屋の米麹を加えて「玄米がユメヲミタ」が完成します。
「コシヒカリアモーレ」は小さく透き通った粒
玄米甘酒の活用レシピに挑戦
山燕庵の公式HPには、スパイスライフアドバイザー大平美弥氏による商品活用レシピも。「カルダモンバナナスムージー」ができるとのことで、早速やってみました。
カルダモンバナナスムージー
《材料》1人分玄米がユメヲミタ 60cc
ヨーグルト(無糖) 100g
バナナ 1/2本
カルダモンパウダー 小さじ1/8
《作り方》
1.1㎝幅に輪切りしたバナナを凍らせておく。
2.「玄米がユメヲミタ」、ヨーグルト、凍ったバナナ、カルダモンをミキサーに入れ、混ぜる。
3.グラスに注いだ後、ミントの葉をのせ、出来上がり。
レシピはみやぞう天国より
カルダモンバナナスムージー
カルダモンといえば、消化器官を整える役割のあるスパイスです。玄米の風味がよりマイルドに感じられました。まさしく、夏にぴったりのひと品。農家が手がけたシブカワ甘酒で、あなたも挑戦してみませんか?
この記事を書いた人
てらしまちはる Chiharu Terashima |ライター
児童書編集を経て、フリーライター。専門分野である絵本、こどもアプリの話題を中心に、ウェブ媒体や雑誌で執筆中。2016年より始めたイタリア・ボローニャブックフェア独自取材を今年『ボローニャてくてく通信』として発表する。
ボローニャてくてく通信
・Facebook:https://www.facebook.com/bolognatektek/
(2018/3/1公開)
・公式HP:http://terashimachiharu.com/
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