「大漁旗」の雑貨いろいろ。カラフルで大胆な柄は注目の的
2016年7月13日|渡邊晃子
漁船にはためく「大漁旗(たいりょうばた)」。華やかで色とりどりの旗は、見ているだけで気分が高揚しますね。しかし、時代が変わり、その光景は、お正月やお祭りなどハレの日にしか目にすることができなくなりました。そこで最近では、伝統的な「大漁旗」を再生しようと、現代風にアレンジした様々な雑貨が作られています。
「大漁旗」とは?
狩俣ハーリー/祭りの風景【宮古島写真集・てぃだぬすま宮古島】色鮮やかな「大漁旗」をかかげる漁船
「大漁旗」とは、沖にいる漁船が、港で待つ人々に大漁を報せる大型の旗。漁船を新造した人に、周囲の人からお祝いとして贈られることが多いそう。遠い海上からでも目立つように、派手な色彩と大胆な柄が特徴です。鯛、日の出、宝船、鶴亀、七福神、富士山、鷹、熨斗(のし)など、“豊漁”と“海上安全”を願う縁起の良い柄が描かれています。
「大漁旗」で作る様々な雑貨たち
DRY BONES' BLOG「大漁旗」をモチーフにしたシャツはインパクト抜群!
東シナ海の小さな島ブランド社
こんなエプロンを着ければ、料理のテンションも上がりそう
おめでたい柄とあって、結婚、出産、還暦、開店などのお祝いでプレゼントされることもある「大漁旗」。最近では、鮮やかで大胆な柄を活かした雑貨も見られるようになりました。アロハシャツやトートバッグ、ブレスレット、エプロン、座布団、クッション、和傘など種類も豊富。一つとして同じ柄はないので、気に入ったものを選ぶのも楽しいですね。
岩川旗店の「大漁旗」トートバッグ
大漁旗グッズ|まるごとにっぽん東京・浅草のまるごとにっぽんで展開している岩川旗店の「大漁旗」グッズ
これからの季節、Tシャツ&ジーパンのシンプルスタイルや浴衣にピッタリ
山口県の萩市にある岩川旗店は、「大漁旗」を100年以上製作している染物屋の老舗。昔ながらの“印染(しるしぞめ)”を続けており、「大漁旗」をモチーフにした雑貨も販売しています。真っ赤な鯛柄を中心に、萩市の椿、夏みかん柄など可愛らしい柄がいっぱい!ぬいぐるみやベビー用品といった珍しいアイテムも揃っています。
「大漁旗」の再利用を通したエコ活動
北海道じゃらん
“TAIRYO HUG(大漁 育)”のがまぐち
また、北海道の白老町では、「大漁旗」のリメイクを通したエコ活動が行われています。その名も、“TAIRYO HUG(大漁 育)”プロジェクト。「森に木を植えて海を豊かにしよう!」という発想のもと、売上金の一部が沿岸の緑化のために使われるそう。かつて海ではためいていた「大漁旗」は、新しく生まれ変わっても“豊漁”を願い続けています。
この記事を書いた人
渡邊晃子 Akiko Watanabe |ライター
フリーのライター、インタビュアー、フォトグラファーとして活動。 主に芸能記事を手掛ける。現在は、自然豊かな熊本で子育て中。 国内外の古くて変わったモノが好き。
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