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マッチ箱に入った「めぼそはり」。440年の歴史を感じる気持ち良い刺し心地

2016年6月29日|渡邊晃子

今も昔も、裁縫セットを持っていないという人はあまりいないのではないでしょうか?取れたボタンを縫い付けたり、破れた靴下を繕ったり……。本格的な裁縫をしなくても、年に何度かは針と糸の出番があることでしょう。

“meboso01” 「はじめての目細針セット」790円 石川県・目細八郎兵衛商店

今回ご紹介するのは、石川県の目細八郎兵衛商店が販売する「めぼそはり」。金澤表参道の“目細通り”にある同店は、安土桃山時代の天正3年(1575年)に創業した針の専門店。針穴を縦長にして糸を通しやすくした工夫が加賀藩主に認められ、“めぼそ”の名前をもらったそう。

“meboso02” “meboso03” 縫い針10本としおりが入った「はじめての目細針セット」

木綿用、紬用、絹用、三、四、御待針、専用針といった様々な種類の針がある「めぼそはり」。針の“詰合せ”が入った「はじめての目細針セット」には、ボタン付けなど日常使いに適した三(太さ0.71㎜)、パッチワークなど細かい作業に適した四(太さ0.56㎜)が、計10本入っています。針を包むパラフィン紙とラベルは、歴史を感じさせるデザインです。

“meboso04”
カラフル”なマッチ箱が可愛らしい(左から、サボテン、針を持った小人、旧目細商店)

そして、何と言っても一番の特徴が、可愛らしいマッチ箱のパッケージ。旧目細商店の外観をはじめ、ハリネズミ、針を持った小人、刺繍、サボテン、金沢、風船の7種類があります。また、空き箱は、画びょうやクリップ、切手、薬などの小物入れとして使うことができるそう。“カラフル”な絵柄が可愛いので、いくつも欲しくなりますね!

“meboso06” 使用後はサビ防止のため、汗や脂をふき取り、針山に刺して保管しましょう

「めぼそはり」は、金沢の伝統工芸「加賀繍(かがぬい)」でも使われています。試しに、着物の半襟を縫い付けてみましたが、刺し心地がとても軽くてスムーズ。440年の歴史ある技術は、気持ちの良い針さばきで実感しました。

“meboso07” “meboso08” 自分用だけでなく、ちょっとしたプレゼントにも!

また、針と一緒に小さいハサミや糸を入れれば、持ち運べる裁縫キットに。可愛いマッチ箱から針や糸を出して裁縫をすれば、とても注目を浴びそうですね。


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この記事を書いた人

渡邊晃子 Akiko Watanabe |ライター

フリーのライター、インタビュアー、フォトグラファーとして活動。 主に芸能記事を手掛ける。現在は、自然豊かな熊本で子育て中。 国内外の古くて変わったモノが好き。

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