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昔ながらの“手ぬぐい”の魅力〜生地・染色・柄・用途まで、まるっと知ってみよう〜

2016年6月22日|シブカワ百貨事典

日本で古くから使われてきた手ぬぐい。タオルの台頭によって一時は廃れるも、日本文化が注目されている昨今、再び生活の中で使われるようになりました。昔ながらの粋な柄はもちろん、おしゃれでモダンな柄まで色や種類も豊富。これからの暑い夏、色々な場面で活躍してくれそうですね!そこで、今回は手ぬぐいの魅力をご紹介します。

◆手ぬぐいとは?

手ぬぐいとは? あひろ屋


長さ約90cm×幅約33〜36cmの平織りの木綿布。両端は縫われておらず、切りっぱなし。反物から切り売りされていた名残りだが、すぐに乾くという利点がある。汗を拭いたり、入浴時に体を洗ったりするほか、暑さ寒さ対策で頭に被ったりもする。

◆手ぬぐいの歴史


“手ぬぐいの歴史” 歌川国芳-Wikipedia

歴史は古く、奈良時代から神事において使用していたとされる。もともとは麻や絹だったが、江戸時代初期に綿花が栽培されるようになってから木綿が中心。その頃から多くの手ぬぐいが作られるようになり、人々の生活必需品になった。

◆手ぬぐいの生地


“手ぬぐいの生地” 名入れ手ぬぐい-プレスコート

生地は大きく分けて、目が粗く固めの“文生地”、目が細かく滑らかな“岡生地”の2種類。使ううちに柔らかな手触りになり、吸水性もアップする。最近では、ガーゼ素材の手ぬぐいもある。

◆手ぬぐいの染色

“手ぬぐいの生地” ホテル日航大阪 注染手ぬぐい付宿泊プラン-PR TIMES

伝統的な手法は、染料を上から注いで生地を染める“注染(ちゅうせん)”と呼ばれるもの。洗うたびに色落ちし、味わい深い色味になる。近年見られる顔料プリントの手ぬぐいとは違い、表裏の色の濃さが同じで通気性を損なわないという特徴がある。

◆さまざまな柄


“さまざまな柄” BBB POTTERS
左から、“豆絞り”、“青海波”、“市松文様”

動植物をモチーフにした色とりどりの手ぬぐい

<伝統的な模様柄>
水玉模様の“豆絞り”、波を表現した“青海波”、正六角形で作る“麻の葉”、繋がりを表す“唐草”、輪が無限に広がる“七宝”など

<歌舞伎役者にちなんだ柄>
佐野川市松の“市松文様”、七代目市川団十郎の“かまわぬ”、三代目尾上菊五郎の“良き事聞く”など

<縁起物を描いた柄>
千客万来を願う“招き猫”、勝利を呼ぶ“とんぼ”、他を抜く“たぬき”、何度でも起き上がる“だるま”、物事の成就につながる“なす”など

◆手ぬぐいの活用方法


“手ぬぐいの活用方法” 暮らしうるおう、情報缶 by STEAMCREAM

手ぬぐいラッピングで素敵な贈り物に!


<拭う>

タオルやハンカチとして日常使いに。タオルと違って速乾性に優れ、薄手でかさばらないので、旅行にも便利です。

<包む>

お弁当を包む使い方はもちろん、包装紙の代わりに箱やボトルを包めば、粋なプレゼントになります。

<ファッション>

スカーフとして首に巻けば、ファッションのワンポイントに。着物や浴衣の半衿にも使えます。

<インテリア>

“絵”として部屋に飾っても。6月なら紫陽花、カエル、7月なら向日葵、海など季節感のある柄を選んで。

◆オリジナル手ぬぐいを作ってみよう!

“オリジナル手ぬぐいを作ってみよう!” 久利屋グラフィック 手ぬぐい展-URESICA

江戸時代には、歌舞伎役者や力士、落語家らが、名刺代わりに手ぬぐいを配っていたそう。現代でも、オリジナルの手ぬぐいを作ることができる工房がたくさんあります。結婚や誕生などのお祝い事やイベントの記念品として、自由なデザインで作ってみてはいかがでしょうか?


季節感に合わせた柄も楽しめるのが手ぬぐいの魅力。

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