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目ん玉かっぽじって読めェイ! 全国かわきもの選手権 後半「まんなかより南」編

2017年3月22日|シブカワ百貨事典

オレが心を込めてテキトーに集めた、シブカワなかわきものの数々。名だたる酒豪4人を集め、全国かわきもの選手権をしている。うちでだ、悪いか! 後半戦に突入だ。

後半戦もダラダラはじまったぜぃ 後半戦もダラダラはじまったぜぃ

 

たすけてくれ、酒がたりねぇんだ

 

いい感じにベロッてきた4人のケツをたたき、ここからは日本の「まんなかより南」のかわきもの3品から、1位を決める後半戦だ。前半戦についてはこれを読め。

全国かわきもの選手権 前半「まんなかより北」編

3皿に鎮座するのは、福井「うに豆」(波屋)。滋賀「干し肉」(千成亭)。愛媛「そのまんまちりめん」(伊予乃国)。前半戦のおわりにワインの女王アンがこぼした酒も、徐々にかわきはじめた。しきりなおしにカンパイして、はやいとこ再開だ。酒がどんどん少なくなってるからな。

 

「干し肉、滋賀か! よこせぃっ」

 

滋賀出身、日本酒の鬼キタニがスタートダッシュをかけたな。しかし滋賀県民は、マジで滋賀ラブ、琵琶湖ラブだよなあ。なんでなんだ。

 

干し肉。外国製ジャーキーより薄く、旨みがつよい 干し肉。外国製ジャーキーより薄く、旨みがつよい
 

 

全員の手がいっせいに干し肉にのびる。もともとジャーキー好きのビール課長じゅんは、干し肉と酒の消費がとまらないみたいだな。おいホント、大事に飲んでくれよ、残りの酒。

 

 

「あ、コレかなり旨いわ……むっしゃむっしゃ」

「おいしいなあ……でも滋賀で干し肉て、きいたことないなあ。むぐむぐ」

「ジャーキーだねぇ、完全に。旨いな……もっしゃもっしゃ」

「もはや滋賀でなぜ、とか関係ない。私たちは肉の前では無力だわ……」

 

 

名言っぽいの出たけど、なんなんだ。肉、旨いんだな、おまえら。よかったな……うおおおお、オレもビールのみてええええ!!!

 

 

うに豆に、うに不在だそうですよ、奥さん

 

ちなみに干し肉は、彦根藩で江戸時代からあった食文化らしいぞ。ひとしきり干し肉で飲みたおすと、ターゲットがうに豆にうつった。がっ!?

 

「うに豆、うまそ〜! ボリボリボリ……あれ?」

「ボリボリボリボリ……んん? うに、いる?」

「いんや。うに、いーひん」

「うに、全然感じないなあ」

 

うに豆。同名の商品は複数見かけたから、アタリもあるはずだ うに豆。同名の商品は複数見かけたから、アタリもあるはずだ

 

 

そら豆にコーティングされたオレンジ色が、つやっつやなんだぞ。見た目ではうに豆が、もっともそそるんだが……。口々に聞こえてくるのは「うにの味がしねえ」の声だけ。あまりの拍子抜けっぷりに、うに豆をかばう者すら出るしまつだ。

 

「いっき食いすれば、それなりに味がする気がする」

 

言葉を信じて、泡盛かんちゃんがいっき食いするも、やっぱりダメなもんはダメだったようだな。

 

「うに感よりも圧倒的に、そら豆感……」

 

まあ、ハズレることもあるわな。ジャケ買いだもの(みつを)……。

 

電光石火のいっき食いだったのになあ…… 電光石火のいっき食いだったのになあ……

 

 

編集部、ココからちゃんと読んどけよ↓

 

うに豆によってたちこめた暗雲を、そのまんまちりめんが打破したのは、直後のことだった。

 

「ダンゼン旨いな、ちりめん!! うに豆には悪いけど! 重ねて食うと、うまあ〜」

「のど乾いて、酒すすむわ」

「白ワインがあったら、これがいちばんいいかも〜♡」

 

そのまんまちりめん。国産ちりめんが、熱と圧力でぺったんこだ そのまんまちりめん。国産ちりめんが、熱と圧力でぺったんこだ

 

皿に並べると、急にシャレオツじゃないか!? 皿に並べると、急にシャレオツじゃないか!?

 

 

薄いわりに、味が濃くていいらしい。食べごたえがもうちょいほしいやら、ちりめんの悲鳴がきこえるやら、ぎゃあぎゃあいいつつも、まずまず好評だ。

 

 

あ〜でもホント、後半戦もなんとか最後まで辿り着けそうでよかったわ。うに豆んとき一瞬、ひやっとしたけどな。

 

 

企画がボツになったら、ジャケ買いしたかわきもん代、オレの自腹だから。おい編集部、目ん玉かっぽじって読んどけよ! オレはやったぞ。選手権をやりとげたのだ、フッハハハハ!!! 首っ玉あらって、いさぎよく領収書を受け取るがいいわ!

 

もはやベロベロ もはやベロベロ
 

さて。1位集計だ。おまえら、審査結果だせよ!

 

 

はい、お取り寄せ情報コチラですよ〜


「干し肉だわね。濃ゆさがロゼワインにぴったりフィットするの♡」(ワインの女王アン)

「干し肉がいちばん旨かったです。いままで食ったジャーキーのなかでも、かなり上位」(ビール課長じゅん)

「干し肉や! 滋賀ばんざい!」(日本酒の鬼キタニ)

「そのまんまちりめん、よかった。うすくて軽くて食べやすいくせに、味濃くて泡盛にあいまくり」(泡盛かんちゃん)

 

 

今回は干し肉の圧勝だな! やっぱり肉の威力は、カリカリにかわいてなお健在なのだ。しかし、干し肉よ。往年のビーフジャーキストをもうならせやがって。今夜は10パックおとりよせだゾ。はあはあ。

 

 

おい、おまえら! 取材成功記念だ、シメの茶漬を食ってけよ! 山口の「ふぐ茶漬」(松浦商店)だ、ありがたく腹におさめろ。

 

 

ふぐ茶漬。インスタントだが、天日干しのふぐがゴロゴロ ふぐ茶漬。インスタントだが、天日干しのふぐがゴロゴロ

 

ちなみに、こんなパッケージだ ちなみに、こんなパッケージだ
 

ちなみに、こんなパッケージだ あっちもこっちも、ずぞぞぞぞ


うん、旨そうに食うな。はい、ごちそうさまね。え、なに? かんちゃん……。


「オレ、このあと赤坂で焼き肉なんだよね」


はああ!? まだ食うの? まだ飲めるのか!!? カレーも食ったろーが!


ていうか、おいソコ! オレのストックの赤霧島、お湯わりにしてんじゃねえ! アアアッ、飲み会がおわらねえええええ!!!!!

 

オレもやっと飲めるわ オレもやっと飲めるわ


書いた人
マンドレイク鳥山(フリーライター)
マンドレイク鳥山 オレに圧力鍋をどうしても買ってやりたいって? それほど言うなら、もらってやってもいい。でも、日曜の午前中に送りつけるのはNo Thank Youだぜ。日曜美術館みてるからな。NHKだ。受信料を払ってるかどうかは、オレのケツにある黒々としたホクロに聞いてみろ。ペンで描いてるから、たまに不在だけどな。椎名林檎も描いてるらしいぜ。美しい日本の、ものづくりだ。

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