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シブカワ流ちょいピクニックのススメ

2017年3月30日|てらしまちはる

あたたかい日も多くなってきた今日このごろ。日々の合間にサクッと、ちょいピクニックしてみませんか?

毎日のすきま時間に出かけよう


いいお天気がつづくと、ピクニックに出かけたくなりますよね。でも、用意するのが面倒だし、人数集めもやる気がでない……。そんなこんなするうち、忙しい日々にまぎれて願望は消え去ってしまいがちです。

もったいない、ちょっとまって。せっかく行きたくなったなら、気軽にすきま時間で決行しちゃおうじゃありませんか。仕事や家事の合間に、一人でするのが「シブカワ流ちょいピクニック」です。

用意は自分の分だけ、15分ほどの短時間で近所の公園に行くだけでも、立派なちょいピク。だれかと予定を合わせなくていいから、タイミングも気分次第。たとえばこんなものを準備しますが、持っていくものだって自由でいいんです。

酒は携帯できるタイプを中心に選んだ 酒は携帯できるタイプを中心に選んだ

つまみも、手軽なもの中心 つまみも、手軽なもの中心

携帯ざぶとん。意外に重宝した 携帯ざぶとん。意外に重宝した

●今回用意したもの
・酒/THE軽井沢ビール桜花爛漫(軽井沢ブルワリー)、南部美人ワンカップ(南部美人)、帝松(松岡醸造)、塩尻ワイン赤(アルプス)
・つまみ/佐賀有明ちょい海苔(三福海苔)、こだわり醤油味のサクサク昆布とカリカリ大豆(久世福商店)、旅する丸干し阿久根プレーン(下園薩男商店)
・紙ナプキン
・携帯用ざぶとん
・茶/国内産そばの実を焙煎したお茶ティーバッグ(日穀製粉)

一応、よいざましのお茶も。水筒にバッグを入れて湯を注ぐだけ 一応、よいざましのお茶も。水筒にバッグを入れて湯を注ぐだけ


シブカワアイテムをもってGO!


仕事が煮詰まってきたある日の午後、筆者は突発的にこれらを持って、近所の公園へ。酒やつまみは、日ごろ気になってストックしておいたものばかりです。それを一気に開けると考えただけで、疲れもどこへやら……。

自転車をこいで公園につくと、ちょうどいいテーブルつきのベンチが空いています。今日はここで、ちょいピクだ!

ここでちょいピク、スタート ここでちょいピク、スタート

はじめはやっぱり、ビールです。プシュッ、ごくごくごく。うめえ~。

あてはそうだな、海苔にするか。海苔で呑むのって、みなさんふつうにされているんでしょうか?
あまりお腹がいっぱいにならず、比較的長くお酒を楽しめることに、筆者はついこの間気づきました。これだとコンパクトなサイズで、ジッパーもついているから便利。風味はいたってノーマルな、おいしい味海苔でした。

口開けの軽井沢ビール、おいしいなあ 口開けの軽井沢ビール、おいしいなあ

公園は、平日昼間でもけっこう人がいます。子ども連れに、おじいさんおばあさん。
さすがに昼間からぐびぐびしてるのは私だけかと思いきや、ちょうど梅が満開のころだったので、シートを広げてお花見する人々もちらほらいます。一人でさんぽする人も通るし、思ったほど肩身は狭くありません。

いい具合で呑みすすめ、つまみをもうひと味たすことにしました。醤油味の豆は、香ばしいたれがしっかり豆にからんで、美味。それが呼び水となって、つい日本酒にも手が伸びます。

醤油がからむ豆、とまらない 醤油がからむ豆、とまらない

ワンカップの帝松は、こじゃれた和のデザインにひかれて買いましたが、中身もイケてる。
すっきりまろやかな米の味が、ひっかかりなくするりと喉を通っていきます。こんなうまい酒には、かわきものだけじゃもったいない。オイルサーディンもいっちゃおうかな。
この「旅する丸干し」こそが、今日のヒットといっても過言ではありませんでした。

デザインがかわいいワンカップと、つられて登場した「旅する丸干し」 デザインがかわいいワンカップと、つられて登場した「旅する丸干し」

実はオイルサーディン、ぬるっとした生っぽさがちょっと苦手なのですが、これには全然ない。
丸干しをオイルに漬けているからなのでしょう。干物のうまみが噛むほどに出てきて、とてもおいしいのです。
ほのかに香るボンタンも、食欲増進。これは買いだな……今晩、ネットでまとめてぽちっとしよう。ぐふふ。

そうこうするうち、ちょいピク開始から10分がたっていました。いつもならお尻が冷えて、そろそろ座っていられなくなるころ。でも、今日はちがいます。携帯用ざぶとんが、かなりいいパフォーマンスを発揮してくれているのです。

座るところが見つからないときのために、一応持ってきておいたざぶとん。運よくベンチに腰をおろせたので、そこに敷いて使っていました。これ一枚あると、部屋で座っているのとあまり変わらないあたたかさです。

フライングタイガーの庭用品コーナーで、一個300円くらい。持ち手もついて、まさにちょいピク用品として申し分ありません。ちょっと風も出てきたけど、もう少しなら屋外を満喫できそうです。

体調に余裕があると、まわりの景色も楽しめるもの。遠くでおじさんとおばさんが、凧あげをはじめました。

凧あげのおじさんが風をみている 凧あげのおじさんが風をみている

おばさんと二人、仲いいなあ おばさんと二人、仲いいなあ

とんだ、とんだ! とんだ、とんだ!


たった20分で気分すっきり


20分ほどで、今日のちょいピクはおしまい。ちょっと公園を散歩してから、家路につくことにしました。さっきまで仕事のことでいっぱいだった頭が、深呼吸してすっきりしたみたいです。

見上げればたくさんの鳩が 見上げればたくさんの鳩が

まだ新しいもぐらの穴を見つけた まだ新しいもぐらの穴を見つけた

梅が満開 梅が満開

こちらは紅色 こちらは紅色

これも梅かな? 勢いがいい これも梅かな? 勢いがいい


やってみて気づいたこと


今回、はじめてのちょいピクをしてみたわけですが、次回に活かせそうなあれこれがあったので、追記します。

ひとつ、うす寒い日にはざぶとん重宝。あるとないとでは、ちょいピクをたのしむ気持ちが格段にちがいます。

ふたつ、酒やつまみの量は多くなくてよい。ここではビール2本、ワンカップ2個、ワインももって、おつまみもあれこれ……でしたが、たかだか数十分でこんなにもいりませんでした。一人なら、ビール1本につまみ1個で十分。

みっつ、食料をまとめる入れ物があるとなおよし。筆者はかごに入れていきましたが、ちょっと移動してまた広げたいときには、かなり便利でした。冷えた飲み物をもっていくなら、クーラーバッグなどもよさそうです。

まとめ用の入れ物があると便利 まとめ用の入れ物があると便利

おおむね、こんなところでしょうか。
だいそれた準備をしなくたって、シブカワ流ちょいピクニックなら、いつでも気軽に気分転換できます。お気に入りをストックして、あなたも気ままにトライしてみては。


この記事を書いた人

てらしまちはる Chiharu Terashima |ライター

児童書編集を経て、フリーライター。専門分野である絵本、こどもアプリの話題を中心に、ウェブ媒体や雑誌で執筆中。2016年より始めたイタリア・ボローニャブックフェア独自取材を今年『ボローニャてくてく通信』として発表する。

ボローニャてくてく通信
・Facebook:https://www.facebook.com/bolognatektek/
(2018/3/1公開)
・公式HP:http://terashimachiharu.com/

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